築地市場の豊洲移転に反対し、築地再整備を求める特別決議


 
 築地市場の豊洲への移転問題は都議会内での政党間の対決課題となり、自民党が提出した豊洲移転決議は否決されました(3月30日)。小池都知事も「市場のあり方戦略本部」の会合で築地再整備案を俎上に載せるなど7月の都議会議員選挙もからんで政治問題化しています。

 豊洲移転を推進する勢力は、一部のマスコミや科学者、ウェブサイトなどを用いて、豊洲が安全であり、築地も汚染されているなどと、築地バッシングを展開しています。しかし、「築地女将さん会」(3月現在会員46名、うち水産仲卸は30名)の呼びかけにより、水産仲卸業者の7割余りが移転反対声明に署名するなど、築地の事業者は築地再整備を望んでいます。


 わたしたちは豊洲が築地より危険度が高いと判断します。理由として、豊洲の地下のベンゼンは石炭ガス製造の過程で大量に地下に埋設されていること、豊洲の建物の地下が空洞であり地上は安全だなどと安易に判断できないこと、地下水モニタリング調査で環境基準の79倍のベンゼンのほか、シアン化合物、ヒ素などが検出されたと都の専門家会合でも認めたことなどが、ことに科学的にみても豊洲の危険性を証明しているからです。この問題については、「豊洲移転中止署名をすすめる会」が4月3日、都の「豊洲市場における土壌汚染対策等に関する専門家会議」に対して、豊洲が安全だとしたことを糺しているところです。


 消費者として、食の安全の確保のために、築地市場の豊洲移転に反対します。政策的にみても中央卸売市場としての築地市場のせりによる価格形成、仲卸による品質重視の値決めなど本来の市場機能が重要という立場に立ち、今後も安全性を確保しつつ築地再整備のあり方を検討することが望ましいと考えます。
 以上、決議します。


2017年4月16日
食の安全・監視市民委員会第15回総会参加者一同


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