「医薬品と誤解を招く健康食品販売サイトの取り締まり」に関する要請書

18FSCW第14号
2019年1月17日
鹿児島市保健所
ご担当者様
食の安全・市民ホットライン
食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子

「医薬品と誤解を招く健康食品販売サイトの取り締まり」に関する要請書
 

食の安全・監視市民委員会は、食の安全問題を調査し、政府や事業者等に様々な意見・要望等を行うことを目的として2003年に設立された市民団体です。また、2010年からは食の不具合情報の情報収集機関である「食の安全・市民ホットライン」を展開しております。
食の安全・市民ホットラインを運営する食の安全・監視市民委員会(以下、当会)に対して、消費者から「(健康被害を受けた可能性があるので)ニームかごしまという会社のインド産の「活生きニーム茶」に関して調べて欲しい」という通報がありました。

国立健康・栄養研究所が運営する「健康食品」の安全性・有効性情報では、ニームに関して「ヒトでの有効性については調べた文献に十分なデータが見当たらない」、及び「現時点において、日本では「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)」にも「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)」にも該当しない」と指摘されています(別紙1)。それにも関わらず、ニームかごしまの公式ホームページのトップページのタイトルに「ニームかごしま:活生きニーム茶:ニームクリーン・便秘・スッキリ・アーユルヴェーダ・血糖値・生活習慣病・ダイエット・デトックス・血圧・コルステロール・尿酸値」との表記があり(ニームかごしまの公式ホームページをブックマーク登録するときに表示されるタイトルに「ニームかごしま:活生きニーム茶:ニームクリーン・便秘・スッキリ・アーユルヴェーダ・血糖値・生活習慣病・ダイエット・デトックス・血圧・コルステロール・尿酸値」という記載が出てきます)、「なぜニーム茶がカラダにいいの?」と題する別ページには、「特有成分」として「ニンビン(苦味成分)・・・・・抗炎症・解熱・抗ヒスタミン、抗真菌」など、販売しているニームに関して、医薬品と誤解されるような表記を確認しました(別紙2)。

貴保健所には、上記の調査結果に対して、以下の対応を取られるよう要望します。お忙しいところ恐縮ですが、下記につきまして、2019年1月30日までに書面にてご回答ください。

1、ニームかごしまに対する監視及び指導の実施を要請します。
2、監視指導の実施結果など、本件事案に関する貴所の見解をご教示ください。
以上