ミネラルウォーターの有機フッ素化合物調査のお願い

20FSCW第16号
2020年12月24日

ミネラルウォーター製造販売事業者各位

食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子
<公印省略>

ミネラルウォーターの有機フッ素化合物調査のお願い

 食の安全・監視市民委員会(以下、当会)は、食の安全問題を調査し、政府や事業者等に様々な意見・要望等を行うことを目的として、2003年に設立された市民団体です。
現在、有機フッ素化合物(PFASピーファス)による地下水、水道水汚染が問題になっています。環境中で分解されず、生物体内での蓄積性も高く、また発がん、内分泌かく乱などの毒性も判明しています。特に過去に多く使用された2種類のPFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)は、すでにストックホルム条約で禁止されていますが、過去に使用されたPFOSとPFOAによる土壌や地下水汚染が続いており、沖縄や東京多摩地域などでは水道水汚染を引き起こしています(東京新聞2020年10月29日記事他)。
厚生労働省は昨年4月、PFOSとPFOAを水道水の水質管理目標設定項目に入れ、暫定目標値として両物質の合計値50ng/Lという基準を設定しました。しかしミネラルウォーターは食品衛生法の清涼飲料水の規格基準に準じるものと定められており、そこでは水道水の水質管理目標設定項目での目標値の順守は求められていません。つまり、PFASは地下水を汚染する有害物質なのに地下水を使うミネラルウォーターの基準はない状態が法律上続いています。
アメリカでは市販のミネラルウォーターのPFAS汚染が見つかり、国際ボトルドウォーター協会(IBWA)は、PFASのいずれか1種類のみで5ng/L未満、複数のPFASの合計で10ng/L未満という自主基準定を定めています。米国の水道水の基準(生涯健康勧告値)(70ng/L)の7分の1以下です。https://bottledwater.org/nr/per-and-polyfluoroalkyl-substances-pfas-and-bottled-water/
PFASの汚染源の一つに軍事基地などで使われる泡消火剤があり、富士山麓でも過去に東富士演習場の消火訓練でPFAS含有泡消火剤の回収を怠ったという報道もあり。ミネラルウォーターの汚染が心配されます(毎日新聞2020年2月27日静岡県地方版)。
そこで、日本国内の主要なミネラルウォーター事業者に対して以下質問いたします。年末年始のお忙しいところ恐れ入りますが、2021年1月20日(水)までに文書にて回答いただきますようお願いいたします。回答は当会のホームページ等で公開します。

1、御社のミネラルウォーターの採水地の原水と商品の水について、PFOSとPFOA濃度の定期的な検査を実施していますか。
2、実施している場合、採水地別の原水と商品の水のPFOS、PFOAの濃度を教えてください。
3、PFOS、PFOA汚染予防のために実施されている対策があれば教えてください。

以上

<連絡先>
食の安全・監視市民委員会
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-9-19-207
Tel:03(5155)4765 Fax:03(5155)4767
Eメール:office@fswatch.org

(送付先)
サントリーフーズ(株)
アサヒ飲料㈱
日本コカ·コーラ㈱
キリンビバレッジ株式会社
ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
㈱伊藤園
株式会社ミツウロコビバレッジ
㈱ジャスティス
㈱蒼天
㈱日田天領水
エスオ―シー㈱
オンガネジャパン㈱
㈱日本サンガリア ベバレッジカンパニー
㈱友桝飲料
㈱ニチネン川場事業所
株式会社 ビクトリー