newsletter No.38

No.38

2013年9月26日

 目  次

・健康食品について消費者庁と意見交換
・食品表示基準どうする?
・スパイス会社は照射を必要としていない!?
・ダイオキシン国際会議に日本からカネミ油症患者が初めて参加
・農作物は「ノーサクブツ」ではなく「ノーサクモツ」
・TPPブルネイ交渉会合に参加して
・連載/やさしい「農」生物学(31)
・トピックス①遺伝子組み換え小麦自生事件 原因不明のまま決着へ
・トピックス②多すぎても少なすぎても問題 エナジードリンクのカフェイン
・新運営委員自己紹介
・FSCW運営委員会報告

巻頭言

 9月7日・8日と鳥取の農業団体主催の集会に参加しました。私はTPPと食品の安全問題について話をし、7月に反TPP弁護士ネットが発足したことも紹介しました。

 鳥取では若い学生を中心に、就農やボランティアで活躍するNPOがありました。消費者運動にも、こうした若い力がかかわってくれないものでしょうか。アメリカの弁護士ラルフ・ネーダーは、ネーダーズ・レイダーズという学生組織を作り、大きな実績を上げたことがあります。

 ところで鳥取に行く2日くらい前から、左足首の内側に痛みがあり、捻ったかなと思って湿布をし、テーピングもしていきました。土曜日の集会も無事終わり、夕食のころから痛みで階段の上り下りに苦労するようになりました。日曜日にはついに歩けなくなり、現地の方に支えていただき、空港では生れて初めて車椅子による優先搭乗を経験する羽目になりました。発表者のお一人の農業ジャーナリスト榊田みどりさんには、空港内で車椅子を押してもらいました。 

 羽田空港到着と同時に、何度も入院したことのある港区内の病院に電話したところ、今日は整形外科医がいないから、消防庁の指令センターで紹介してもらってほしいと断られてしまいました。センターは新宿区の大学病院、渋谷区の都立病院、目黒区の総合病院を指定しました。ところが、新宿区の大学病院は、まず自動音声が応答し、時間外であること、時間外報酬8千円ほどを請求することを伝えた後、交換に、さらに整形外科につながり、そして「紹介状がない患者の診察は受けられない」と断ったのです!消防庁からの紹介であること、緊急であることを主張しましたがダメでした。

 迎えにきてくれた夫と都立病院に行ったのですが、タクシーの中でこの話をしたら、運転手さんが、アメリカでは救急車の中で患者が病院を指定するらしい。保険会社と契約してない病院では高額な医療費を請求されるからだ。今に日本の健康保険制度もダメになると言いました。
 私の足首は、原因不明の突発性血腫だそうで、訳のわからないまま治療終了です。

(神山美智子)