意見書 「食品安全委員会委員の選任について」

2009日消連第9号
09FSCW第1号
2009年6月5日
内閣総理大臣 麻生太郎様
食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子
特定非営利活動法人日本消費者連盟
代表運営委員 富山洋子

意見書
「食品安全委員会委員の選任について」
 
 2009年7月1日に食品安全委員本委員会委員7名の改選時期を迎えています。2003年以来の食品安全委員会およびプリオン専門調査会の審議をみると以下の理由から委員候補者の吉川泰弘、小泉直子二人は委員として適切でないと判断します。国会での委員人事の審議をもふまえ、委員選考過程の透明性を確保し、消費者代表を本委員にすることなど、消費者が納得できる公正な人選を行なっていただくことを求めます。
1)吉川泰弘さんは食品安全委員会プリオン専門調査会座長として、多くの消費者の反対の意見を無視し、国内BSE対策の緩和、米国産牛肉の輸入の承認につながる安全性評価を行い、科学的に公正さを欠く専門調査会の対応を主導してきた。
2)小泉直子委員は2003年の食品安全委員会の発足当時からの委員であるが、以前より、食品添加物、農薬の使用につき、多くの消費者の意向に反し、その有効性だけを強調し、危険性を指摘する見解を認めなかった。その結果、食品安全委員会が農薬・食品添加物を承認することを主導し、「消費者よりでもなく事業者よりでもなく、中立公正に科学的にリスク評価をする」と言いつづけながら、食品安全委員会の公正・中立性を阻害してきた。
以上