腸管出血性大腸菌による食中毒の防止に関する質問及び要望

11FSCW第17号
2011年5月26日
厚生労働大臣 細川律夫 様
食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子
腸管出血性大腸菌による食中毒の防止に関する質問及び要望
 私たち「食の安全・監視市民委員会」は、2003年4月、内閣府食品安全委員会の設立を前に、食の安全を市民の立場から求め監視することを目的として発足した市民団体です。政府には消費者の権利を尊重するための体制整備などを求めて活動しています。
本年4月、ユッケの生肉を食した消費者が多数、腸管出血性大腸菌O111による食中毒を発症し、すでに4名の死者まで出しています。

このことにつき、以下のとおり質問及び要請します。お忙しいところ恐縮ですが、6月10日頃までにご回答いただきたく、よろしくお願いします。

【質問】
食品安全委員会が、平成22年4月、「食品健康影響評価のためのリスクプロファイル~牛肉を主とする食肉中の腸管出血性大腸菌~」を公表し、同月7日には、「腸管出血性大腸菌による食中毒の防止について」と題するプレスリリースを公表している。
貴省はこのリスクプロファイル及びプレスリリースを受けて、何らかの対応をとったのか。もし何の対応もとらなかったとすれば、なぜ対応をとらなかったのか。

【要望】
貴省が平成10年9月11日に公表した「生食用食肉の衛生基準」を、直ちに、食品衛生法11条に基づく食品・添加物の規格基準として定め、法的効力を持たせること。
なお、この衛生基準に鶏肉が含まれていないが、地域によっては鶏の刺身を提供する店もあるので、鶏肉も含ませることを要望する。

以上