使用済み米袋の流通・販売に関する質問状

 11FSCW第24号
2011年10月21日
農林水産大臣
鹿野 道彦 様
食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子
使用済み米袋の流通・販売に関する質問状
 私たちは2003年4月から、食の安全の確保のため、政府の食品安全行政を監視し、また食品に関わる製造・流通等を監視してきた市民団体です。
このたび、私どもに寄せられた情報の中で、「福島のホームセンターで他県の使用済みの古い日付の検印の入った米袋が売られている」との連絡がありました。私どもでも調査したところ、栃木県内および茨城県内、埼玉県内のホームセンターでも同様に、前年度の使用済みの古い米袋が何らの処置もされずに売られていました。全国規模の調査はしておりませんが、各地で使用済み米袋が売られていることは間違いないと考えられます。

従来であれば、こうした古い米袋は米以外のものを入れるなど、用途は限られていたかもしれませんが、今年3月の福島原発事故による放射能汚染を懸念する中で、産年、産地、品種を偽装するために購入されているのではないかと疑わざるを得ません。
こうしたことから、下記の質問にお答えいただくとともに、その対処を要請します。これについては、11月4日までにご回答をお願いします。

1. これまで、このような使用済み米袋の流通について、どのように把握していましたか。また、使用済み米袋の流通に関して、何らかの規制措置はないのでしょうか。
2. 古い袋を販売する際に「表示を塗りつぶす」などの処置をすれば偽装に利用される可能性を減らすことは可能かと思われますが、どうでしょうか。
3. これまでも銘柄米などの袋につめかえて販売された事例がありましたが、こうした違反事例をどのように把握していますか。
4. 今後、放射能汚染の影響を懸念して、こうした米袋を使って産年、産地等を偽装して流通することが考えられますが、そうしたことに対する対策をどのように取っていますか。
以上
 <連絡先> 食の安全・監視市民委員会事務局
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-9-19-207
日本消費者連盟内
Tel:03(5155)4765 Fax:03(5155)4767