公開質問状「製造ロット番号削除品について」

17FSCW第27号
2017年7月3日
国税庁長官 迫田英典様
食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子
食の安全・市民ホットライン

公開質問状「製造ロット番号削除品について」
 食の安全・監視市民委員会(以下、当会)は食の安全問題を調査し、政府や事業者に様々な意見・要望等を行うことを目的として、2003年に設立された市民団体です。2010年からは食の不具合情報の情報収集機関である「食の安全・市民ホットライン(以下、ホットライン)」を展開しております。

当会は昨年末、製造ロット番号が削除されたスコッチウイスキーを発見し、2016年12月26日に販売者であるビックカメラに対し、製造ロット番号を削除した商品の販売について糺したところ、同社は2017年1月13日、「ロット番号が明示された状態が望ましい。この件でビックカメラを含め業界全体の一層の努力が必要」と回答しました。

この件で当会が同年2月7日に貴庁に「製造ロット番号の削除品についての公開質問書及び要請書」を送付したところ、課税部酒税課は3月17日、「業界への情報提供とともに酒類販売管理者の研修の場においてロット番号が削除された輸入酒類があることを周知させる」と回答いただきました。

当会とホットラインが同年4月14日に再調査したところ、ビックカメラ渋谷東口店で製造ロット番号が削除された商品を発見しました。そこで、同社に質問状を送りましたが、同社は文書での回答を拒否し、口頭で「業界全体の問題であり、この問題に企業として回答しない」という無責任な態度をとっています。
そこで貴庁に再度、質問いたします。お忙しいところ恐れ入りますが、7月18日までに文書でご回答ください。なお、当質問状および貴庁からの回答は当会やホットラインのホームページ等でそのまま公表させていただきます。

1.輸入スコッチウイスキーなどにおいてこうした製造ロット番号削除品が販売され続けていることについてどうお考えですか。

2.この問題では消費者庁と連携して、食品表示問題として消費者への直接の注意喚起をすることも必要だと思います。その用意があるか否かお答えください。

3.今後の対処方針と実効性確保の工程表をお示しください。

以上