newsletter No.1

No.1

2003年7月25日発行

 目  次
・これまでの活動報告─ 「公開質問状」を食品安全委員会委員長に提出(9/14日 活動報告で質問状と回答を公開しています)
・クローン牛は食品として安全か・政府「食品安全委員会」の問題点・トピックス・食品安全委員会委員の経歴・事務局から・規約・参考資料

ご挨拶

「私たちの安全を守るのは私たち自身」

 2003年4月19日、食の安全・監視市民委員会が発足し、私が代表に選任されました。ようやく、ニュースレター第1号を発行し、ホームページを立ち上げることもできました。
 会費や寄付を払って会員になってくださった皆様方に、心から感謝いたします。

 今年、食品安全基本法が成立し、食品安全委員会が内閣府に設立されることになるという動きの中で、この会ができました。会の呼びかけ人や、運営委員、常任運営委員などの人たちは、長い間、食の安全に関する運動にかかわってきました。たくさんの意見や注文を、事業者や行政担当者に出し続けてきました。しかし市民の声が、事業活動や行政を動かすことはなかなか達成できてこなかったのです。

このたび成立した食品安全基本法は、国民の健康保護がもっとも重要という基本理念を定めており、国民との間で情報や意見をやりとりしようという方針も定めています。
そこで私たちは、市民の力で食の安全を考え、独自に評価し、さまざまな活動を監視し、行政にもどんどん意見を出していこうという観点から、市民委員会を立ち上げたのです。

安全性の評価に当たっては、予防原則にたつことを規約に定めました。予想される結果が重大な場合、仮に科学的証拠が不十分であっても、規制を求めていきます。
わが国の食品行政は、縦割り・後追い、という根本的欠陥をもっていました。これを解決しないと、いつまでも、食の安全が脅かされるおそれがあります。

「私たちの安全を守るのは私たち自身」という覚悟で費用を出し合い、消費者の立場で評価し、食の安全を監視していこうではありませんか。
 皆さんも取り上げたい問題や意見など、どんどん事務局へ寄せてください。そうした会員の声を取り上げることこそ、市民委員会の活動そのものなのです。

食の安全・監視市民委員会 代表
弁護士 神山 美智子