「天海の平釜塩」に関する再質問状に対する回答(株式会社天塩)

2021年2月4日

食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子様

株式会社天塩
代表取締役社長鈴木恵

質問状への回答

2020年12月2日付けで貴団体よりの質問状を受領致しました。弊社からは2020年12月14日に電話にてご連絡し、2021年1月5日付けで書面にて一部回答と、分析に関する情報提供をご依頼致しました。
貴団体より、2021年1月22日付けで「天海の平釜塩Jに関する分析方法と、分析結果の情報をご提供いただきました。それら情報も参考にし、貴団体よりの問い合わせにつきまして、以下の通り回答致します。

1. 質問事項
今回のマイクロプラスチック残留について、貴社として考えられる原因はありますか。あれば、教えてください。

回答
「天海の平釜塩」の製造工程には、原料となる海水を受け入れ時に精密に濾過する装置がございます。また製造工程中にも濾過装置を設置しており、最終製品に海洋中のマイクロプラスチックが残留する可能性はございません。

2. 質問事項
マイクロプラスチックの混入・残留について特に対策は行われておりましたか。行われていた場合、その対策を教えて下さい。

回答
上記にて回答致しましたとおり、マイクロプラスチックを含む海水中の爽雑物除去を行うため、精密な濾過装置を設置いたしており、製品中に残留する可能性はございません。
また貴団体より1月22日付けでこの度発見された繊維は青色の樹脂であるとの情報を、ご提供いただきました。青色の繊維片混入の可能性につきまして、改めて製造工程を調査致しました。
濾過装置に使用しておりますフィルターは樹脂製でありますが、白色のフィルターを使用いたしております。
また濾過装置以降の工程におきましても、青色の樹脂は使用しておらず、貴団体よりご指摘のありました青色繊維は、製造工程より混入する可能性は無いものと判断致しました。

3. 質問事項
貴社の食塩の生産工程を海水の採取から容器包装の充填まで順を追って教えてください。それぞれの工程を行う目的をわかりやすくご説明下さい。

回答
下記に製造工程図を記載致します。

海水(海洋深層水) 原料海水

濾過      精密濾過を行う。

逆浸透膜    海水を逆浸透膜で濃縮する。

濃縮(立釜)

濾過      精密濾過を行う。

濃縮(平釜)  晶析させる。

高温焼成    高温で焼成する。



充填・包装

目視検査

金属検出機

箱詰め・保管

4. 質問事項
貴祉の食用塩の年間生産量を教えて下さい。

回答
各商品の販売量、生産量の公開は控えさせていただきます。

今回のご指摘におきましては、弊社としましても真摯に受け止めております。
原料海水は精密に濾過を行い、海洋中のマイクロプラスチックが混入・残留する可能性はございません。
しかしながら、貴団体のご指摘を踏まえ、安全・安心の商品を製造するため、より一層努力して参る所存であります。

以上