特別決議「消費者庁設置の前に食品安全委員会の見直しを求める決議」

08FSCW第7号
2008年4月28日
内閣総理大臣 福田康夫様
自由民主党消費者問題調査会会長 野田聖子様
民主党 御中
特別決議「消費者庁設置の前に食品安全委員会の見直しを求める決議」
 福田康夫首相は、4月23日の消費者行政推進会議において、来年度から消費者庁を発足させると公表しました。消費者庁は食品の安全を含め、消費者の安全・安心に関わる問題を幅広く所管し、企画立案、法執行、勧告などの機能を有する消費者行政全般についての司令塔として位置づけるとされています。しかし行政の肥大化との批判を招かないため、他の府省から機構と定員を振り分けるとのことです。

これまでの議論の中では、食品の安全を確保し国民の健康を保護するための食品安全基本法と食品安全委員会が、どのような役割を果たしてきたのかの評価が一切なされていません。
新たな行政機構を作るには、今ある機構の果たした役割をプラスとマイナスの両面から再評価することが必要です。
私たちは、消費者庁設置の前に、現在の食品安全委員会の評価をまず求めます。
以上、決議します。

2008年4月26日
食の安全・監視市民委員会第6回総会参加者一同