第三者検証委員会の一般公開、新経営陣と消費者との直接対話を求めます(マルハニチロ宛て)

13FSCW第12号
2014年1月28日
株式会社マルハニチロホールディングス
代表取締役社長 久代敏男様
食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子
第三者検証委員会の一般公開、新経営陣と消費者との直接対話を求めます
 食の安全・監視市民委員会は、食の安全問題を調査し、政府や事業者に様々な意見・要望等を行うことを目的として、2003年に設立された市民団体です。また、2010年からは、食の不具合情報の情報収集機関である「食の安全・市民ホットライン」を展開しております。
今回、貴社の子会社「アクリフーズ」群馬工場で発生した冷凍食品農薬混入事件は、大きな社会的影響を与えました。その上で、食の安全を求める消費者の不安を取り除くために、以下のことを速やかに実現することを要請します。貴社は、2014年1月26日発表の「お詫びとお知らせ」との文書において、食品安全管理体制に万全を期していたと記載していましたが、事件前、貴社は、どのような食品安全管理体制をとっていたのでしょうか。また、今後このような事件・事故を防ぐためにどのような再発防止対策をとるのか、詳細なデータと共に、速やかに、公式ホームページを通じて一般公開することを要請します。

また、今回のケースにおいては、事故公表が遅れた点、およびARfD(急性参照用量)を基準とすべきところをLD50(半数致死量)を元にした毒性評価を用いて、結果的に健康に悪影響を及ぼしかねない虚偽の説明を行うなど、貴社の品質管理体制に問題があるのは、明らかです。よって、今後、貴社の品質管理体制をどのように改善するのかを、消費者にもわかりやすく示すべきです。

今後、貴社は、消費者の信頼回復を図る方法論として、第三者検証委員会の会議の様子を中継配信する、議事録などを公式ホームページを通じて一般公開するなど、「見える化」を実現するべきです。
また、マルハニチロホールディングスおよびアクリフーズの新経営陣、および第三者検証委員会のメンバーは、消費者団体との意見交換会を速やかに実施すべきです。そして、消費者との対話を図ることによって、信頼回復を目指すべきです。
以上につき、2014年2月14日までに貴社のお考えを文書にてご回答ください。

以上