グレープフルーツ果汁表示に関する改めての申し入れ

20FSCW第18号
2021年1月21日

大塚製薬株式会社
代表取締役社長 井上眞様

食の安全・監視市民委員会
代表 神山美智子

グレープフルーツ果汁表示に関する改めての申し入れ

 食の安全・監視市民委員会(以下、当会)は、貴社発売のポカリスエットにグレープフルーツ果汁を含む旨が表示されていないとして、この旨表示するよう申し入れをしました(2020年10月23日、同年11月30日)。
これに対し貴社より、含まれているグレープフルーツジュースは1%程度であり、5リットル程度摂取しないと、カルシウム拮抗剤などとの相互作用は出ないと主張されました。しかし、相互作用は最低でも24時間、長ければ2~4日継続するとの論文もあります。夏場であれば、4日で5リットル摂取することも十分想像できます。
グレープフルーツジュースや果肉・果皮などとの相互作用を示す論文は数多くあり、このことを周知するパンフレットまで発行され、その教育効果を調査した論文すらあります。
貴社の主張されるように、ポカリスエットによるカルシウム拮抗剤等との相互作用についてのリスクが小さいとしても、そのリスクを受け入れるかどうかは、摂取する消費者本人に決定権があります。
また韓国においては容器に表示している以上、企業秘密ではありえません。
せめて公式サイトのよくある質問欄に、含まれる果汁がグレープフルーツであることを記載してくださるよう、改めて申し入れます。
以上につき、2月4日までに再度回答されるよう求めます。
なお、本申し入れとご回答は本会ホームページに掲載させていただきます。

以上

<連絡先>
食の安全・監視市民委員会
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-9-19-207
Tel:03(5155)4765 Fax:03(5155)4767
Eメール:office@fswatch.org